ニッケイ新聞 2010年2月12日付け
百周年の際もだが、関係者が日本側で事業計画を発表、コロニア巷間を賑わせたことがある。
問題はコンセンサス。少なくとも、嘘はついていなかった。
しかし、今回の「美空ひばりフィルムコンサート」の一件は話が違う。
「週刊新潮」(2月18日号=11日本紙7面で詳細)によれば、ひばりプロの加藤有香専務は、「渡航費用は『協賛がついたので心配ない』と現地(註・文協)から聞いていました」とコメントしている。
これはどういうわけか。先月31日の記者会見では、企業回りすらしていない状況だった。いつの段階で協賛がついたのか。あるなら、発表して頂きたい。
泥縄式で物事を進めるブラジルの〃常識〃で、コロニアの信用を貶める行為を文協幹部が行っていることを決して看過してはならない。 (剛)