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熟練者探しで奔走=景気回復で求人が急増

ニッケイ新聞 2010年2月16日付け

 Sine(公共職業安定所)は13日、09年中の技師や栄養士、薬剤師、看護師、会計士などの熟練者の求人が、過去10年で最高の274万人あったが、採用は108万人のみで、166万人が不足と発表したことを14日付けフォーリャ紙が報じた。
 熟練者の獲得率は、08年の42%から今年39%の1458人へ減った。求人難の主な理由は、基礎教育が徹底していない。実習期間が少ない。現場での実地教育の機会がないなど。
 ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では、09年の失業者が8・9%というのに、熟練者は不足。この熟練者不足は10年はさらに深刻になる見込みだ。
 産業の発展とともに、14年までに年間300万人の熟練者が必要だ。産業の技術水準は日進月歩で進んでいる。熟練者が不足するのは、教育システムのインフラに欠陥があると見られる。
 最近は北部や北東部、中央西部に工場進出が著しい。新規に建設される工場は、最先端技術を駆使する工場群であり、平均より高度の教育を受けた人材を求めている。
 求人難は、景気回復の兆候といえる。しかし、非訓練労働者が多数いる一方、人材不足で人材養成が急がれている。しかし、水をザルで掬うようなもの。ブラジルには、人材育成という文化が欠落していたようだ。
 慌てた業界は09年、人材養成に6億レアルを投じた。10年は8億レアル。それでも大学などが送り出す人材は、需要の22%に過ぎない。
 雇用の安全弁といわれる建設業界は03年、建設不況があり、今そのツケがきている。ゼネコンは、ミナス州やペルナンブッコ州の地方都市で青田刈りをしている。

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