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09年開業が63万社=北東伯で特に増加

ニッケイ新聞 2010年2月24日付け

 産業開発省(MDIC)は22日、恐慌といわれる厳しい経済環境の中、09年に62万9800社が新たに開業と発表したことを23日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 特に増加率が高いのは北東伯で、前年比13・2%増だ。全国平均は前年比6%増。金融危機がどうなるか分らない状態の中での門出だが、期待するのはW杯サッカーと五輪特需といえる。
 独立開業は、脱サラと失職の退職金で独自の道へ挑戦する組が多いようだ。調査によれば、波に乗るための独立2人に対し、生活に窮し独立が1人。独立経営を目指す元気なブラジル人は12%で、世界平均の10・48%より多い。
 ブラジルは、経営に行き詰まって閉業に至る会社数も減少している。2年以上生き延びた新会社は05年から07年に、50%から78%へ増えた。全般にプロ化が進んでいるといえる。
 W杯と五輪は、零細小企業に大きな夢をもたらす。この2イベントは、多くの食品や飲み物と接客や運搬サービスを必要とする。それには小回りが効く零細企業の出番だ。特にホテルは、ファスト・フードや寝具、寝巻き、化粧品、土産品などの需要が激増する。