ニッケイ新聞 2010年2月25日付け
在クリチーバ日本国総領事館は12日、パラナ州ショピンジーニョ市の南西パラナ健康振興会との間で、同会が運営するショピンジーニョ総合病院「洗濯室改善計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約(2万9千375ドル贈与)を締結した。
総領事館で行われた署名式には、同会からカルロス・フランシスコ・センシ理事長、ジョアン・カルロス・グアリエンティ業務統括理事、セリト・ジョゼ・セニ医療統括理事、エドゥアルド・ツトム・ミヤワキ前理事長らが出席、佐藤宗一総領事とセンシ理事長により契約書に署名が交わされた。
2004年に設立された南西パラナ健康振興会は、同市で唯一の総合医療施設である同病院で地元住民に向けた医療サービスを行うが、旧式洗濯機の故障や乾燥機の老朽化が懸念されていた。
無償援助により同振興会は最新型の洗濯機、乾燥機を購入する。洗濯室の業務環境の改善や節電を通じた運営コストの削減も期待される。
署名式で佐藤総領事は「同協力が病院運営の効率化を図り、地域住民の健康増進に寄与することを期待する」と述べた。
センシ理事長は「20年以上同じ洗濯機、乾燥機を使い続けなければならなかった病院にとって、同協力の価値は大きい。ショピンジーニョ市全体にとって大変意義深く、市の歴史に残る重要な出来事の一つ」と感謝を示した。