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中銀発表=金融市場が正常化=初心に帰って引き締める

ニッケイ新聞 2010年2月27日付け

 全国銀行連盟(Febraban)は25日、ブラジルにおける金融危機は終了したと見なし、中央銀行が預金準備率引き上げと流通量の縮減に踏み切ったことで、金融界は正常化のサインと発表したことを26日付けエスタード紙が報じた。
 危機克服の緊急対策を打ち切り、兜の緒を締める。ブラジル経済は微妙な国際金融情勢の中で、金融機関が資金調達と融資活動の試練を味わう。中銀の方針を、銀行は正解と受け止めている。
 サブプライム・バブル崩壊前の状態に、戻ったのだ。リーマンの破綻で08年9月、銀行は一斉に手持ち資金をしまい込んだ。十分資金の余裕がある銀行までが貸し渋った。
 世界の中銀は、見せ金で急場を凌いだ。これを経済学で、反サイクルと呼ぶ。ブラジル中銀は緊急対策として民間銀行の預金準備率を引き下げ、998億レアルを金融市場に流通させた。今回そのうち、710億レアルを回収するようだ。
 ブラジルの流通量が世界水準より高いと思い、710億レアルの回収は多すぎるとの声もある。公共銀行には預金準備が課せられないので、その分を民間銀行から取るからだ。
 ローンは過去12カ月、不況回避のため平時より15・7%増も振舞わせ、消費を促した。そのため今年のインフレ目標4・5%が、守れない懸念さえ生じた。
 中銀の方針は今のところ流通量の削減だけとしているが、市場関係者の中では、今回の預金準備率引き上げで、政策金利の引き上げは多少先延ばしされるとの見方も出ている。次回通貨委員会は3月16日と17日に、その次が4月27日と28日に予定されている。
 中銀のメイレーレス総裁は、預金準備率の引き上げが通貨委員会に影響を及ぼすことはないという。預金準備金の軽減を引き伸ばすと、通貨政策が段々難しくなるだけと同総裁は見ている。
 市場関係者は、政策金利の引き上げ前倒しと引き伸ばしが、通貨政策とどのように関わるのか知りたがっている。

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