ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | DOPS機密文書=サントス市警倉庫で発見=軍政犠牲者の証拠証明が

DOPS機密文書=サントス市警倉庫で発見=軍政犠牲者の証拠証明が

ニッケイ新聞 2010年2月27日付け

 ロメウ・トゥーマ上議が長官を務めたDOPS(政治警察)の機密文書が25日、サントス市警の倉庫で白蟻に食われて600箱も発見されたと26日付けフォーリャ紙が報じた。
 文書は、軍政の1964年から1985年の記録調書9千件だ。取り調べは、労組幹部や共産党員、ゲリラ、左翼政治家、聖職者、学生運動リーダーなどに関するもの。マリゲラ氏やジャニオ・クアドロ氏などの身辺も監視されていた。
 DOPSは1983年、閉鎖。機密書類は1994年、リカルド・オオタケ氏のサンパウロ州文書課へ移された。これまでに同文書の公開を関係者が何度も請求したが、いつも当局は文書の存在を否定してきた。
 関係者の話では、同書類は廃棄された書類の10%と見られる。同書類にサントス関係が多いのは、港湾が地下組織の拠点であったためだ。共産党員は政府に賠償請求をするため、同書類を血眼で捜していた。