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イラン外相=「ブラジルは欧米との掛け橋」=一方的イラン封鎖を阻止

ニッケイ新聞 2010年3月3日付け

 イランのマヌシェル・モタキ外相は1日、「ブラジルは、イランと国際社会の間に架けられた掛替えのない貴重な橋である」と声明を発表したことを2日付けエスタード紙が報じた。
 「ブラジルはクリントン米国務長官の来伯を控えており、世界中がブラジルの発言に聞き耳を立てている。ブラジルは、世界にも稀な現実的な物の見方をし、イランが抱える問題にも納得できる解決策を処方する国だ」と同外相は述べた。
 マタキ発言には駆け引きの趣があるが、ブラジルが目指すところは米イラン間の仲介役ではなく、双方への打診役だと同紙は見ている。同外相は「ブラジルは同件で仲介役を買って出たことはないし、イランも仲介役を誰かに頼める立場にない」と述懐した。
 イラン政府は、ラテン・アメリカにおけるブラジルの役目と伯米間の外交関係を熟知しているという。イラン政府の要望は、力があって信用のできる国を、欧米との対話チャンネルに必要としていると述べた。
 いわばクリントン米国務長官の訪伯が、それの試金石とイランは見ている。ブラジル外交は、イランを一方的に孤立化させることで封じる米国式外交を糾弾する姿勢を採ると見られている。
 そのようなことをしたら、イランは地域の結束を固め、窮鼠猫をかむことに成りかねないとブラジルは見ている。
 イラン政府は、ブラジルと濃縮ウランの取引を行うことに意欲を見せた。イラン国内でのウラン濃縮が国際問題となっていることで、解決の糸口を探している。だからルーラ・アハマディネジャド会談阻止に欧米が動いているようだ。
 オテロ米国務次官は「関係各国はTNP(核不拡散条約)の趣旨に従うべきだ。してよいこと、してはいけないことを命令することはできないが」と、ブラジルへ牽制球を送った。
 モタキ外相は国務次官発言に即時反応し「要人が海外旅行をするのに、米政府の許可を採る必要があるか。ルーラがイランへ行くか、何処へ行くかはルーラの勝手だ。ルーラは独立国家の元首である」と強調した。

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