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空軍文書課=ラマルカの書簡公表=軍政のしがらみが白日に

ニッケイ新聞 2010年3月3日付け

 空軍文書課(CISA)は2月28日、軍政下に地下活動を指導したラマルカ大尉の書簡3通を保管していたことを公表と3月1日付けエスタード紙が報じた。
 書簡は1970年11月、同志宛てにシンパの動きを指揮したもので、人民革命前線(VPR)のアジトで押収された。同大尉は反政府活動に加担していたことが発覚、バイア州ブロタス・デ・マカウーバスで1971年9月殺害された。
 反政府組織の指導者マリゲラが暗殺された後、ラマルカ大尉が後継者として組織を統率した。同大尉のコード・ネームはクラウジオ。同書簡から一味の名前が判明し、多数が拘束された。
 さらに一味は拷問を受け同志の名前を白状、芋づる式に同志が捕まった。同志の中には拷問を免れ、当局の手先となった者もいる。それが軍政終焉後、政治家となって表舞台で涼しい顔をしているのもある。