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極秘文書の公開審議=同世代内に公表すべきか

ニッケイ新聞 2010年3月4日付け

 テメル下院議長(PMDB=民主運動党)は2月25日、超極秘文書の保管期間を縮小する法令5228の審議を行う意向と26日付けエスタード紙が報じた。
 これまでの極秘保管期間は、最高25年から50年案などが出ていた。極秘の永久保存に批判が多く、欧米の例にならい同世代内の公表を求められた。世代内に何があったか知らずに死ぬのは、不合理だというのだ。
 パラグアイ戦争の真実やイタイプ発電所の裏話、ブラジルの国境設置に関する秘話など、国民の知らない部分が多い。軍政の極秘事項も含め、保管期間よりも機密の度合いが問題という。
 時代が変わり物の考え方が変わっても、人間の怨恨は変わらない。人権はどこまで守られ、どこから無視されるかの疑問もある。機密に関係した現存の人や組織もある。