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チリ地震=地球自転が高速化=1日が短縮、南極点も移動

ニッケイ新聞 2010年3月5日付け

 NASA(米航空宇宙局)は2日、チリを揺るがした巨大地震が地球の自転速度を高速化し、1日の長さが100万分の1・26秒(マイクロ秒)短縮した上、地軸の傾きも変わり極地点が約8センチ移動した可能性があると発表したことを3日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 同様の現象は04年、マグニチュート9・1を記録したスマトラ巨大地震でも観測された。同地震では自転時間が6・8マイクロ秒短縮、極地点は7センチ移動した。
 マグニチュード8・8の地震で、地殻が移動したことで、地球の自転速度が変わった可能性がある。地球は、常に形が変わっている。そのため地軸の位置も移動する。
 NASAは、毎日の時間を測っている。地球は最近、ひんぱんに地震が起きるので、1日の長さも変化している。人間の認識レベルでは感じられないが、こまと同じように地軸の傾きは変化の経過とともに大きくなる。