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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年3月12日付け

 ノロエステ連合日伯文化協会(白石一資会長)が百周年を記念し、『ノロエステ記念史』を完成させた。
 後日詳報する予定だが、ページをめくって、まず目についたのが振り仮名(ルビ)だ。
 もちろん、ポルトガル語との併記だが、ルビが振ってあるのは珍しい。
 「日本語が読めない人はポ語でいいのでは…」と聞いた記者に「いや、日本語で読みたい人が多いんですよ」。
 ルビ振りを含めた編集作業を行った安永信一さん自身が三世。その日本語能力には頭が下がる。
 ノロエステは戦前移民が多く入った地域。準二世も多く、コロニアの雰囲気色濃く、〃移民のゆりかご〃とも言われる。
 本紙のルビ振りに関して、同地の評判を聞くと「読みやすくなったとみんな言ってます」とか。同地の日本語継承の一助になれば幸いだ。(剛)