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国税庁=8千人をあぶり出す=高額所得や金融取引にメス

ニッケイ新聞 2010年3月13日付け

 国税庁は11日、大口納税者8千人の所得税(IR)申告書監査を関連機関へ委託したと12日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。納税者が一斉に申告書の作成に励んでいるところへ、国税庁の挑戦状が飛び込んでくる。
 国税庁の目的は、さらに60億レアルを納税者から絞り上げることにある。同庁のネデル次官によれば、3月と4月に2千人が呼び出される。
 国税庁がパズル作戦と命名した監査は、1件が数件につながる申告関係者を、過去5年に遡って芋づる式に根掘り葉掘り調べる。特に標的となるのは、年金基金から手当ての名目で給与を支給されている管理職だ。
 企業が管理職給与の大部分を年金基金へ積み立て、管理職は基金から手当てを受け取る仕組みだ。基金経由の手当は、IR27・5%の課税対象とならない。社会保障引当金(INSS)を差し引くだけで済む。
 さらに証券取引所の投資家も、国税庁の標的になる。投資家の中には金融取引で多額の利益を得ているのに、IRを払わない者が多数いる。多くの投資家は儲けることだけ考え、税金を払うことを忘れている。
 非確定利投資は10年、自動的に取引をチェックする機能を設置する。基金の小口投資家のチェックも行われている。3人位で構成している小基金は普通、利益を申告していない。
 その他に弁護士などの自由業者が、申告所得以上の高額経費をクレジット・カードで支出しているのも検閲対象。
 会計事務所が納税者に節税幇助や源泉控除の増額をするのも、国税庁が捜査介入する。昨年のIR検閲では、1人当たり平均で35万レアルの追徴金を課せられた。
 IR申告書の訂正は、呼び出し状を受け取る前に、国税庁へ問い合わせたほうが罰金20%を課せられないだけ無難だと同次官が助言。
 泣く子も黙る地頭より、政治改革が先ではないかとサンパウロ州商業連盟(ACSP)が抗議した。ブラジルでは、政治の綱紀粛正があってこそ税制改革その他の改革がスムーズに行われるという。

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