ニッケイ新聞 2010年3月13日付け
インドを訪問中のジョビン国防相は11日、第4番目のウラン埋蔵量を有するブラジルが、核燃市場の取引に参加しても核開発でIAEA(国際原子力機関)の国際管理下に入る意向のないことを表明と12日付けエスタード紙が報じた。
国防相のインド訪問は、伯印軍事協定の締結が目的。IAEAの管理拒否は、核兵器開発を密かに進める国と一線を画し核市場への参入を希望しているからだ。
IAEAの管理下に入るとは、核市場で核燃料を取引するための濃縮設備の抜き打ち検査に応じること。同国防相は、IAEA検査を侵害行為である見ている。
IAEA規定の補足では、地域で軍事目的以外の核供給協定が締結されていれば、ウランの輸出は制約を受けないとしている。ブラジルは、既にアルゼンチンと同協定を締結している。