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東西南北

ニッケイ新聞 2010年3月13日付け

 リオのファヴェーラで40%の青少年の血液100ccから6ミリグラム、5%の青少年の血液から10ミリグラムの鉛検出という報告。世界保健機構では10ミリグラム以下は安全というが、6ミリグラムを超えると神経障害なども起こる。鉛中毒の症状は腹痛や嘔吐、伸筋麻痺、感覚異常など。溶血性貧血、免疫系抑制、腎臓病も引き起こす鉛蓄積は、排気ガスなどによる大気と、建築廃材なども多いゴミ捨て場の土壌汚染が原因か。
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 12日発表のサンパウロ州消費者保護センター報告によると、09年の苦情申し立て最多は、4年連続でテレフォニカ。以下、イタウ銀行、エレトロパウロ、ソニーエレクソン、TIM、Claro、ブラデスコと続く。サービス部門や金融機関への苦情が57%、22%と多く、上位32社への苦情が8割を占めるとか。
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 12日付本紙で子供の平均身長の伸びについて報じたが、12日テレビではブラジルの子供の24%が肥満と報道。世界では肥満状態の子供が3400万人。甘い物や脂っこい物を好み、ビデオゲームやコンピューターの前に座り放しという生活が原因か、従来はなかったメタボリック症候群や2型糖尿病、高血圧に悩む青少年も増加中だ。現代の子供の寿命は親の寿命より短くなるとの予想に益々真実味が出てくる。大人になっての体重削減は困難だから、気付いた時から生活習慣改善を。
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 フォーリャ紙などでお馴染みの似顔絵描きグラウコ・ボアス氏と息子のラオニ氏が12日未明、自宅に侵入した強盗に殺された。銀行の金を引き出して渡すからと交渉したグラウコ氏が賊を伴い外に出たところ、帰宅したラオニ氏が言い争いとなり被弾。続いてグラウコ氏も撃たれたという。