ニッケイ新聞 2010年3月13日付け
【既報関連】日本が世界に誇るコンテンツの祭典「コ・フェスタ・イン・ブラジル」(JAPAN国際コンテンツフェスティバル実行委員会、日本国経済産業省主催)がサンパウロ市イビラプエラ公園ビエナル館(3F・B1F)で12日、ついに始まった。11日の企業関係者・メディア向けプレス&トレードデーには、マウリシオ・デ・ソウザ氏も顔を出すなど約70人の関係者が集まった。一般公開は14日(午前10時から午後7時)まで。日本のコンテンツの世界を丸ごと体験するチャンスだ。
昨年、フランス・パリで3日間で16万5千人が足を運んだコ・フェスタ。2007年に企画され、国内外さまざまなイベントで行われてきたが、今回、単独イベントとして海外初の地にサンパウロが選ばれた。
東映アニメーション、セガ、小学館、講談社、松竹、ソニー、パナソニック、手塚プロダクションなど34社が出展し、幅広いコンテンツを紹介するほか、アニメソングのショー、デジタル映像上映なども行われる。
11日午前11時過ぎに行われた開会セレモニーは、来伯した渡辺信一・経産省大臣官房審議官、松谷孝征副実行委員長(日本動画協会名誉理事、手塚プロダクション代表取締役社長)や、小林雅彦在聖総領事館首席領事、ブラジル通信省のジョヴィノ・フランシスコ・フィーリョ氏、カサビサンパウロ市長代理として飯星ワルテル下院議員(伯日議員連盟会長)らが出席した。
渡辺審議官は、「ブラジルでもドラゴンボールやナルトは人気。大人、若者、子供、幅広く楽しんでもらいたい、触れてもらいたい」と話し、「国際共同ビジネスに繋がる機会にもなれば」と主催のあいさつ。
ジョヴィノ通信省代表は、先日行われた日伯ブロードバンドワークショップに触れつつ、「コンテンツ産業の経験も交換しあえる3日間にしたい」とし、「ブラジル、そして通信省の名で歓迎の言葉を述べたい」と語った。
その後、松谷副実行委員長とマウリシオ・デ・ソウザ氏による基調講演、来伯団とブラジル関係者によるパネルディスカッションが行われた(後日、一部詳報)。
渡辺審議官は、当地開催の最大の理由について「移民百年の歴史がもちろんあった上」と前置きし、「日本の企業が一番感心を持っているのがブラジル」とニッケイ新聞の取材に答え、「特にブラジルは多種多様な民族が共生するコスモポリタンであり、そこで受け入れられれば、世界でも通用するという考えがある」と説明した。
当日券は25レアル。詳細は事務局=11・9240・5415、公式サイト=http://www.cofesta.com.br。