ニッケイ新聞 2010年3月13日付け
3週連続の援協・南米日系高齢者福祉セミナーネタで恐縮だが、最終日、今回助成したJICAに対し「ボランティア派遣を要請したい」という声に、「無いものねだりではなく、ある人材をどう活用するか考えて」と一蹴した千坂平通サンパウロ支所長。
パラグアイでは、「JICAに頼らない方法を考えている」といい、ブラジルも、毎年派遣ではなくカウンターパートナーをつけて地元の人間に知識を伝えていくスタイルを求められている。そんな中の発言に、千坂所長の反応はもっともなものだろう。
同日に行われたパネルディスカッションや討論発表で、目的の柱だったネットワーク作りについての具体案や第2回目に向けての共通目標など聞こえてこず残念だった。
セミナー開催の専門家派遣をJICAに―などと冗談でも口にしたら怒られそうだ。(親)