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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年3月16日付け

 人口の1・5%に可能性があるという自閉症。ブラジルでは、その症状に対し薬を使用するケースが多いようだ。しかし、薬の投与は一時的に症状を抑えるためのもので、体への負担も大きい。
 それに対し、自閉症児の自立を助ける教育として認められてきたのが生活療法だ。サンパウロ自閉症療育学級「青空学級」は、06年の開講より同療法を実施する。
 ロドリーゴ・パイバ君(10)は、6カ月前に薬の投与をやめ、同学級に通い始めた。
 母アンジェリカさん(46)は、以前はほとんど言葉を発しなかった息子が歌を口ずさみ、テレビにも集中できるようになった姿に涙ぐむ。
 生活療法で、日常の習慣を身につけることも精神的な安定につながっているそうだ。法人として登録された同学級、今後ブラジルにこの生活療法を広く普及していく役割に期待したい。(裕)