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次期大統領に望む=産業の苗、零細企業を育成

ニッケイ新聞 2010年3月17日付け

 ジアリオ・ド・コメルシオ紙は15日、「次期大統領に望む」特集を掲載し、マサチューセッチュ工科大学で経済学博士号を取得したジョアキン・C・トレード氏に初登場を願った。
 現政権の引継ぎ時と次期政権とは事情が異なるが、途上国から先進国入りするには、まだ道に迷っているようだ。経済専門家に政策金利についての考えを聞いてみた。
 【政策金利】政策金利(Selic)とスプレッド金利を切り離して考える必要がある。現行の年利8・75%は、実質の5%になる。まだ下がる可能性がある。しかし、中銀が国家経済への影響を考慮して下げられない事情がある。
 政策金利を下げるには、もっと抑制された財政政策を採る必要がある。政府は公共投資を抑制するか、増税ということになる。また政府補助金や特別融資を削減するなどがある。
 【スプレッド】内容が複雑だが、議論はごちゃ混ぜで行われる。ブラジル・コストが誤解されている。中銀がいうスプレッドは、政策金利と銀行貸出金利の差らしい。だとすると、大手は少なく中企業はマアマア。小零細と個人は、不当に高く不公平も甚だしい。
 ブラジル企業の大部分を占める小零細企業にとって問題は、金利ではなく限られた融資枠だ。資金繰りに四苦八苦し、社会福祉引当金を滞納すると、高額の罰金を課せられる。これが産業の病的サイクルといえる。
 【顧客の責任】銀行側から見ると、顧客は金利の多少に注意を払っていない。カイシャは先付け小切手に月利5・4%の金利を取るが、消費者金融は12%を取る。顧客はこの不合理に無頓着で、応対の良悪で金融機関を選ぶ。
 【銀行と顧客】銀行の横柄さに対し、顧客は抗する術がない。銀行は時代の要求で再編化される。そこで問題となるのはイタウーとウニバンコの合併ではなく、中小銀行が淘汰されること。
 大手銀行は、中小銀行を必要とする。お城の石垣は、隙間を埋める小石が必要だ。金融業は日々進歩し、ハイテク化されている。

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