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国連決議=ブラジルは黙秘戦術=容認と否認の権利がある

ニッケイ新聞 2010年3月18日付け

 ブラジル政府は16日、国連で欧米によるキューバの人権批判に始まり、イランや北鮮、スーダン、コンゴ、スリ・ランカ、ミャンマーの人権問題で、黙秘戦術を取っていることが話題だと17日付けエスタード紙が報じた。
 国連は15日と16日、憂慮する関係諸国を指摘した。ブラジルは国連議場で議題として取り上げるでもなく、政府の見解を表明するでもなく、黙して語らずの態度を採っている。
 国連議場を人権審議の場にしているが、ブラジル外務省は特定の伝統がある国々の発言を批評する意向はないという。各国政府には、それぞれの時代と国際関係の中で考え出した制度があり、その視点で国連は論議するべきだと見ている。
 国連決議を容認するか否認するかは、選択する権利が各国政府にある。国連のメカニズムを超えて介入するのは、多くの生命が危険にさらされている特別な状態に限る。その観点からブラジルは、国連決議が妥当でないとして、棄権したのだと弁明した。

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