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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年3月20日付け

 スザノ福博村75年の記念映像が完成し、28日に上映会と懇親会が開かれる。これだけの規模の集まりは、4年前の75周年記念入植祭以来だろう。
 製作期間中には編集の遅れに対する意見もあったそうだが、3代にわたる会長が推し進め、完成の日を迎えた。「遅れたからには良いものを」その言葉通り、出来上がったのは3時間の長編だ。
 高齢化、人口流出という現実を抱える同地。しかしそれを否定的に見るのでなく、「村にいる人と外に出た人が村を中心につながることが大切」と同会顧問の大浦文雄さんは話す。その話にふと、「招魂祭」という行事を通じて今も縁の人が集まるアルバレス・マッシャードを思い出した。
 「友ありてこそ故郷 さあ、皆で集まろう」―。28日の招待状に書かれた文字に関係者の村への思いが表れる。ぜひ一人でも多くの人に集ってほしいものだ。(ま)