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IAEA=アモリン・天野が会談=イランとブラジルの見解を説明

ニッケイ新聞 2010年3月24日付け

 アモリン外相は23日、12月1日就任したIAEA(国際原子力機関)の天野事務局長を迎え、イランとブラジルの関係について説明と23日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 平和目的の核開発を宣言しているイランに何故国連が制裁決議するのか、ブラジルはイランの立場を擁護する見解を説明する。ルーラ大統領は5月、国際社会が批判する中、イラン訪問を予定している。大統領によれば、誰にも伺いを立てず自由にいかなる国とも交流するという。
 ブラジルは、核不拡散条約(TNP)に加盟している。しかし、ウラン濃縮の核設備の査察を侵害行為として拒否している。核開発の査察拒否には、関係民間企業や個人の呼び出しをも含む。
 査察により先端技術を提示することは、国家主権の侵害に当たるというのだ。国際機関からは、平和目的とはいえ、TNP加盟を盾に圧力をかけられている。