ニッケイ新聞 2010年3月25日付け
【B―Side19日】成長加速プログラム(PAC)の目玉とも言える340億レアル規模のリオデジャネイロとサンパウロを結ぶTAV(ブラジル版新幹線)の事業入札が目前となり、落札を狙う企業の動きが活発化している。
政府当局者が把握しているグループは、大きく分けて二つあり、ひとつがアンドラーデ・ギティエレスが日本企業(三井物産と東芝、日立、三菱商事、JR)と組んだグループ、もうひとつが、ベルタンが韓国系企業(サムスンと現代)と組んだグループ。
中国系企業グループも関心を示しており、オーデブレヒトと組むことになるとされていたが、国内グループと組んで単独で参加する可能性もある。
入札では、70%の比重で公的資金からの融資の要請が少ないことが重視される。さらに、30%の比率で運賃の安さも加味される。