ニッケイ新聞 2010年3月25日付け
元サンパウロ市長で現在下院議員のパウロ・マルフ氏とその息子のフラーヴィオ氏の名前が、国際警察の汚職者リストに掲載されている事が判明。マルフ氏は23日、ニューヨーク検察局を訴えるとの文書を公開した。サンパウロ市長時代、数々の工事で水増し請求などを行って手にした大金で、国内外に銀行口座を開いていたため。国内に居る間は良いが、国際警察の息のかかった国に入った時にはお縄頂戴となるという。いずれにせよ年貢の納め時か。
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農作物の生産者と消費者の間で種々の情報が交わされ、信頼関係が築かれる事は、食の安全につながるが、24日付エスタード紙に、食の安全について学ぶため、米国マサチューセッツ工科大学からの学生渡伯の記事。「米国では、牛乳はスーパーで生産するものだと思い込んでいる人がまだいる」との言葉には流石に首を傾げたくなるが、サンパウロ州内の生産農家を訪れ、現場にも触れた学生達は、サンパウロ州保全・一般倉庫公社(Ceagesp)やポン・デ・アスーカル系列店、ペルナンブコ州アフォガドス市なども訪問する予定だという。
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南大河州ポルト・アレグレでは、セントロにあるアルファンデガ広場の改修工事中。70年代に大きく様変わりした広場を改修し、1924年当時の光景を再現しようとするもの。完成は年末の予定だが、ポルトガル風のモザイクを施した舗道はより広くなり、照明も明るくなるなど、古き良き時代を偲ぶ一角には、1913年建造の州立アド・マラゴリ美術館や1914年建造の州立記念館、1932年建造のサンタンデル文化センターの他、1931年建造で近日中に修復工事を終えるカイシャ文化センターもある。歴史を刻む古都の言葉が似合う町並みのお披露目が楽しみだ。