ニッケイ新聞 2010年3月26日付け
モジ・ダス・クルーゼス日伯文化協会は26、27、28日に市内CIARTE(Rua Dr. Ricardo Vilela, 69 – Centro)で平和巡回展「NUNCA MAIS HIROSHIMA E NAGASAKI(広島と長崎の悲劇を二度と繰り返さないで)」を開催する。同市の協力。午前9時から午後4時半まで。入場無料。
08年に派遣されたJICAボランティアによって企画が生れ、5回目の開催。初日10時からの開会式には、モジ市長、市議、文協理事長らが出席する。その後、平和市長会議への加盟調印式が行われる。同市が加盟すればブラジルで10都市目。
広島原爆博物館から提供を受け、ポ語字幕つきのアニメ映画「はだしのゲン」や映画「ヒロシマ・母たちの祈り」の上映、写真の展示、折鶴コーナーなどがある。
実行委員長の蒲美幸・JICAボランティアは「ブラジルは戦争を経験してないから本当の怖さを知らない」とし、「けんかやいじめ、暴力が戦争に繋がるということを知って欲しい。みんなで願えば世界平和が叶うんじゃないか」と同展への思いを語る。
日本語学校や市内公立学校の生徒も、平和学習の場として招待した。戦争経験のない教師らも、自らが一緒に学ぶ機会になっているという。
DVD上映など全てポ語つき。「ぜひ世代を超えて、家族で訪れて欲しい」と蒲さん。
最終日にはブラジル被爆者平和協会の森田隆会長が被爆体験を語る。午前10時半と午後2時からの2回でポ語の通訳つき。
なお、同巡回展は4月にサントス、5・6月にパラナ州でも行われる予定。