ニッケイ新聞 2010年3月27日付け
伯字紙各紙によれば、25、26日の両日に行われたブラジル・アルゼンチンの2カ国間協議で、勢いを増す中国輸出品に対する協力体制が協議された。
両国への中国製品の大幅な輸入増加により、相互間の貿易割合が低下していることから、両国が協調して、中国製品輸入の抑制、対中国輸出の増加に向けた政策を実施することで意見が合致した。
ブラジルから亜国への輸出割合の減少は顕著で、製紙分野での輸出は34%から30%へ減少。それに比べ、中国輸出は4%から10%に増加した。
繊維分野では、ブラジルの対亜輸出が29%から9%に低下しているのに対し、中国からの同輸出は56%から78%へと増えている。
これと同じ現象が亜国側でも起こっており、自動車分野での対ブラジル輸出は7%から1%へ減少、中国からの対ブラジル輸出は25%から40%へと大幅に伸びている。
産業開発省貿易局のウェルバー・バラウ長官は、「2カ国で対中国貿易に対する明確な対策を立てなければ。輸入許可手続き簡素化などの見直しが必要」と見解をのべる。また特に、対中国貿易で食品、衣類の輸出を促進していきたい意向だ。