ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
リオで警官の不祥事続く=スラム駐留の平和部隊員
ニッケイ新聞 2010年3月30日付け
リオの治安向上のためファヴェーラ(スラム)に駐留している平和部隊(UPP)隊員の不祥事が続いていると28日付エスタード紙が報じた。
報じられたのは、リオ市イパネマのパヴォン・パヴォンジーニョ駐留隊員の不祥事。18日にはニテロイ市の銀行の現金自動預け入れ・支払機から現金を盗もうとした軍警一人、21日に、車を売った金回収のため、買い手の家の塀を乗り越えて侵入した軍警二人と男性二人が逮捕された。
軍警入隊試験では麻薬密売者との関係の有無なども調査されるが、18日の事件を起こした軍警は、一度失格となったが司法判断で入隊が許可された人物。受験者の20%は、交友関係や傷害事件などの前歴が原因で失格となるという。
プロヴィデンシアの丘にもUPPが入り、隊員にアイスクリームを差し出す少女の写真掲載直後の報道。UPPと市民の遊離が懸念されそうだ。