ニッケイ新聞 2010年3月31日付け
30日付フォーリャ紙によれば、ブラジルで4位のサトウキビ精製規模を持つアスーカル・ガラニー社を統括するフランスの多国籍企業テレオス・グループが、サンパウロに世界拠点を置くことが発表された。
同企業はブラジル、アフリカ、ヨーロッパでの砂糖、アルコール生産に携わり、世界第3位のサトウキビ精製規模を誇る。
これにより、ガラニー社単独では約6億米ドルだった収益は、グループで25億米ドルになる。テレオス社のフローキャッシュは3億7千万米ドルとなる見込み。
ガラニー社株主は、同グループ発行の株券との交換が可能で、交換しない場合、1株あたり4レアルでの売買も出来る。同グループの株はサンパウロ証券取引所に挙げられ、5月末までに取引価格が発表される。
29日時点で、ガラニー社の株は0・83%上昇の4・87レアルに到達した。
ガラニー社は昨年度、サトウキビ1千4百万トンを精製し、100万トンの砂糖と4億9千万リットルのアルコールを生産。