ニッケイ新聞 2010年4月6日付け
3月31日辞職のジウマ元官房長官(労働者党:PT)と、2日に州議会への辞表提出のセーラ元サンパウロ州知事(民主社会党:PSDB)の選挙参謀について4日付フォーリャ紙が報じた。
現時点で支持率トップのセーラ陣営は06年のサンパウロ州知事戦参謀を軸にすえたもので、中核は、カルドーゾ(FHC)政権での閣僚経験者でサンパウロ州官房長官も務めたアロイジオ・ヌーネス・フェレイラ氏、FHC時代の通信局長アンドレア・マタラゾ氏、バイア選出のジュタイ・マガリャエンス下議と、セイジオ・ゲーラPSDB党首。
選挙参謀の一部は、約半年前からマタラゾ氏宅で週に一回の会合を重ねてきたといい、州知事選候補者も含めた全体構想を練りつつ準備を進めてきていたようだ。
セーラ氏後任として知事職を担うアルベルト・ゴールドマン氏も毎週の会合メンバーで、セーラ氏が計画・立案した州の政策を着実に実行する事で、大統領選を間接的に応戦との意向を明確に表明している。
一方、ジルマ側選挙参謀は、ルーラ大統領当選時と大きく変わり、党創設時のメンバーが不在。
というのも、メンサロンなど、7年余りの現政権中に起きたスキャンダルに巻き込まれた、ジョゼ・ジルセウ氏やルイス・具志堅氏らの古参や、02年の大統領を支えたドゥーダ・メンドンサ氏らが表立った動きに加われないためだ。
選挙活動の中核は、ベロ・オリゾンテ元市長のフェルナンド・ピメンタウ氏やアントニオ・パロッシ元蔵相、ドゥットラPT党首。
選挙活動は何層にも組んだ組織で展開するというPT陣営の第2層は、大統領府ジウベルト・カルヴァーリョ補佐官が、第3層は民主労働党(PDT)時代からの同僚ジレス・アゼヴェード氏らが中心となる予定だ。