ニッケイ新聞 2010年4月6日付け
ブラジル貿易の中心を占めるコモディティの中で、好調だった砂糖の価格がここ2カ月で40%も下落し、生産地の好況は過去の残影と3日付エスタード紙が報じた。
ニューヨーク市場では、1981年以来の最高値となる1ポンド30セントを記録後、僅か2カ月で1ポンド17セントに値下がり。現時点では生産コストの13セントを上回っているため、生産者の生活を直ちに直撃する事はないという。
ただ、現在の価格急落が先物価格に反映されるため、2011年から12年に収穫されるサトウキビの取引価格は低く抑えられる事になる。
ブラジル中西部から南部にかけての豊作や、インドでの生産回復、欧州での生産再開の動きが急速な価格下落につながっている様だ。