ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ちびちび飲まないブラジル人=1度に4~5杯は当り前
ニッケイ新聞 2010年4月7日付け
3日付エスタード紙によれば、ブラジル人の平均飲酒量はフランス人より少ないのに、酔ったり依存症になったりする人はフランス人より多い。
世界保健機関が28カ国で行った調査の結果明らかになったもので、食事の時に毎日少量を飲む傾向が強いヨーロッパ人に比べ、機会があるとまとまった量を飲む傾向が強いブラジルでは、酔っ払う傾向が強く、飲酒運転や暴力沙汰を起こす、依存症になるといった危険性が高いというのだ。
例えば、ブラジル国民の平均飲酒量は年8リットルで、フランスの18リットルより少ない。
ところが、飲み過ぎや依存症などの問題を起こす人は、ブラジルの4%に対しフランスは0・8%。
飲酒による影響を国毎に数値化したリストでも、最低の4の評価を受けたブラジルに対し、欧州諸国は、健康にも良い飲み方をしていると評価されている。
大サンパウロ市圏の住人5千人を対象に得たデータによれば、飲酒経験がある回答者は86%。過去1年間に12杯以上飲んだ常飲者も56・2%おり、依存症患者は3・3%。酔っ払うまで飲んだ事のある人も9・4%いた。
飲む時はまとまった量を飲む傾向がある事は、サンパウロ州連邦大学の調査でも報告され、25%の人はたまに飲んでも極少量である一方、50%の人はある程度の量を飲み、大酒飲みに相当する25%は全国の消費量の80%を飲むという。
家庭でたしなむ少量の酒は健康にも良いが、人が集まって飲む酒は量も進み易く要注意の様だ。