ニッケイ新聞 2010年4月8日付け
【共同】ブラジル政府認可のブラジル人学校「日伯学園」(群馬県大泉町)を昨年12月に卒業した日系ブラジル人、熊谷マイラさん(18)が4日、関東学園大(同県太田市)の入学式を迎えた。
熊谷さんは「大学は楽しそう。友達をいっぱいつくりたい」とキャンパスライフに胸を膨らませた。
南米出身の日系外国人が多く住む市町でつくる「外国人集住都市会議」事務局の太田市によると、日本の高校を卒業して大学に入る日系ブラジル人は珍しくないが、ブラジル人学校からの大学入学は珍しいという。
7歳でブラジルから来日した熊谷さんは途中に約1年、一時帰国した以外は両親らと大泉町で生活。当初はテレビを見ても何を伝えているか分からないなど日本語ができずに悩んだ。
だが「ブラジルの大学を出ても就職は難しい。治安がいい日本が好きで、ずっと住みたい」と自宅に近い関東学園大の経済学部経営学科を受験し、書類と面接で審査するアドミッション・オフィス(AO)入試で留学生として合格した。