ニッケイ新聞 2010年4月8日付け
本門仏立宗で初の非日系教区長となったコレイア教伯さん。同宗だけでなく、他宗を含めても珍しいのではないか。日本に10年いただけあって、難しい単語や言い回しも使いこなす日本語はさすが。「新聞社には以前から、ご挨拶に伺いたいと思っていました」との言葉には、こちらの身が小さくなった。機関誌の編集長を務めるだけあって、本紙コロニア面の振り仮名にも触れ、「記事を書くより大変ですよね」と労いながらも「大変助かっていますよ」と笑顔。
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日曜日の朝食バイキングを始めた菓子店「ナミ・シュー」。メニューのひとつ、メロンパンは日本ではもちろんおなじみの品。ブラジルではあまり知られていないが、パティシエの小松奈美カーチアさんによれば、「ブラジル人にも結構受けています」とか。
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愛知県豊橋市が昨年、市内のブラジル人など外国人76人と日本人住民(約2200人回答)へ意識調査を実施し、このほど結果を発表した。中日新聞の報道によれば、異文化交流や外国人児童への日本語教室への協力などの質問に対し、外国人に比べ日本人側からは消極的な回答が多かったという。また、共生への必要な取り組みとして日本人側の約7割が挙げたのは、日本の生活ルールや習慣・文化の違いを外国人に周知させること、だったとか。デカセギ20年とはいっても、状況は昔とあまり変わっていないのかも知れない。