ニッケイ新聞 2010年4月9日付け
二宮金次郎の怒りー? 文協ビル大講堂入り口コンクリートに大穴が開いている。不透明会計で60万レアルが消え、会館売却を決めた神奈川文化援護協会の二宮像の台座を7日夜に運んだ際、トラックの補助脚が像の重みで陥没した。当の二宮像は文協事務局前にポツネン。母県で募金活動、多くの浄財が集められたものだったが…。11日に移転セレモニーが行われるというが、同像受け入れプロジェクトの実行委員長で、会計問題の中心人物である元副会長は出席するのかな?
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2回目となる日本祭りを開催するラール・アンジョ・ガブリエル養護施設。同施設は2008年までサンパウロ市の補助を受けて運営していたが、市から一般児童の受け入れを求められるようになり、貧しい子供達の支援を優先する同施設の方針から援助は打ち切り。その結 果、昨年度の生徒受け入れ数は前年の170人から60人へと激減したという。施設のボランティアはバザーを開催するなど運営費の捻出に力を注ぎ、その活動の中で日本祭りも始まった。案内に来社した富田ゆきさんによれば、昨年の第1回には約300人が訪れ、その収入で今年90人の子供を受け入れることができたそうだ。
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日本政府の行政刷新会議が4月下旬の「事業仕分け」第2弾で取り上げる独立行政法人に関して、候補を54法人に絞り込んだことが明らかになった。日本の報道を見ると、外務省所管の独立行政法人では、昨年実施された第1弾の仕分けに続いて国際協力機構(JICA)が候補として挙がっているようだ。共同通信によれば、今後、事業内容を精査し、20日の会合で正式決定するという。