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世紀の合併は破綻?=ポン・デ・アスーカルとカーザス・バイーア

ニッケイ新聞 2010年4月14日付け

 昨年12月に〃世紀の大合併〃とマスコミで大々的にもてはやされたばかりのチェーン量販店の雄、カーザス・バイーア(ミカエル・クレイン代表)とポン・デ・アスーカル(アリビオ・デニス代表)が、交渉決裂の危機に瀕していると13日付け伯字紙各紙が報じている。
 4カ月あまりの交渉の末、12日晩のカーザス・バイーア本店での会議で、幾つかの点でどうしても同意に達しないことが明らかになったと報じているが、両家とも直接のコメントはしていない。
 問題点の一つは、合併に伴って生まれる運営会社の株式の売却に関するものだという。交渉中の日程ではクレイン氏の分の売却は数年かけて徐々に行われるが、もっと早く全額を売却できるような合意をしたいと考えているようだ。交渉はまだ続けられる模様だ。
 この発表を受けて13日のサンパウロ市株式市場で、ポン・デ・アスーカル株が大きく下落した。このままでは合併発表前の水準まで戻ると見られている。両社の合併が成功すれば年商400億レアルの巨大企業となるだけに、大きな期待が集まっていた。