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カラオケは長生きの秘訣」=UPKカンピーナス予選=17地区から3百人出場

ニッケイ新聞 2010年4月14日付け

 【カンピーナス】第11回UPK聖北地区予選大会が3月7日、17地区チーム3百数十人を集めてカンピーナス日伯文化協会(花田忠義会長)で成功裡に開催された。
 同大会は年に一度の全伯大会の出場権をかけて行われるもので、全伯チャンピオンの座を狙う「カラキチ」大会とあって各地区チームの代表歌手300人近い歌い手の登竜門。
 午前8時に開会、11時から宮村明子実行委員長が日本語で、続いて水谷ペドロUPK会長などがあいさつ。来賓代表として同市議でカラオケ大ファンの屋比久ルイス氏が祝辞を述べた。
 正午からカラオケが再開され、文字通り幼年から90歳のお年寄りまで歌を通じて、日本文化の大事さを学び合わせて仲良く、楽しく、元気良く熱唱。玄人顔負けの歌唱力・演技力は押しかけた日伯応援団員を十分に満足させていた。
 イツー氏から出場した広末俊正さん(78)は「歌う事は良い事。健康に良いので元気なうちは歌い続けますよ」と話す。
 アチバイアから訪れた千葉昭三さん(82)は70歳からカラオケを始めたという。「もっと早く始めれば良かった。まだまだ若い者に付いて歌いますよ。何しろ楽しくて仕方ないから長生きの秘訣と思っています」
 カンピーナス在住の小林良俊(ながとし)さん(87)夫妻は、毎度の事ながら最前列に陣取って歌手一人一人に声援を送り、実行委員や来場者からも喜ばれていた。当日は夫妻も出場。「長生きはするものです。生きている間はやめられません」と満面の笑みで話していた。
 午後からは青年男女が大勢押しかけて場内の気温はうなぎ登り。時節の暑さばかりではなく、場内も大きな盛り上がりを見せた。
 手馴れた進行ではあったが、午後11時に全プログラムを終了。審査員泣かせの審査結果が発表され、童謡から成人まで18カテゴリー46人の聖北地区代表が決まった。7月のクリチーバ市での全伯大会に向けて一段と精進奮闘する入賞者たちは、「大会が待ち遠しい」と口にしながら家路に着いた。
 各カテゴリの優勝者は次の通り。(敬称略)【童謡】D=ナカザワ・キヨシ、C=ヤスムラ・アイコ、B=ヨシナガ・フェルナンダ、A=イトウ・カリーナ、【ちびっこ】C=ヤスナガ・ラファエル、B=ウエハラ・サオリ、A=イトウ・カリーナ、【ジュベニル】カタオカ・イザドラ、【POP】オジマ・ミキ、【ベテラーノ】E=クドウ・ミヨコ、D2=スズキ・パウロ、D1=ヨシムラ・ハルエ、C2=ヒノ・ナンコ、C1=ヒライ・マリア、B=ヤビク・ルイス、A=オカモト・アケミ、【アダルト】B=ヤノ・マサミ、A=ヒラヤマ・アカリ。
(樋口四郎さん通信)