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新型インフル=期待値に届かぬ予防接種=薬局で偽ワクチン押収も

ニッケイ新聞 2010年4月15日付け

 3月8日から始まった新型インフルエンザ(H1N1)予防キャンペーンでは、4月12日までに204万人がワクチン接種を受けたが、この数字は第3段階までの接種対象者の34・8%に過ぎないと保健省が13日に発表した。
 3月8~19日の医療関係者の接種が97%の高率だったため、妊婦や慢性病患者、6カ月~2歳の幼児対象の第2段階以降も高率との期待を裏切った。幼児接種率こそ75・3%と高いが、妊婦48・7%、慢性病患者44・2%で、5~23日までの20~29歳の青年も20・2%。
 09年の死者2051人中、慢性病患者は1539人(75%)、妊婦の致死率も通常より50%高いため、保健省は積極的参加を推奨中だ。
 また、9日にミナス州の薬局で販売していた偽ワクチンを押収した国家衛生監督庁は、H1N1ワクチンは市販されていないので、購入、適用者は副作用の有無などを見て、医師と連絡をとるよう呼びかけている。

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