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JICA=コロニアが千坂支所長送別会=「110周年で再会しましょう」

ニッケイ新聞 2010年4月16日付け

 2年の任期を終えて帰朝した千坂平通JICAサンパウロ支所長(59)の送別会が7日午後7時半からブラジル日本文化福祉協会貴賓室で開催された。文協、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県連合会、日伯文化連盟(アリアンサ)の主催。
 千坂支所長・恵子夫人との別れに、小林雅彦在聖領事館首席領事、内山直明・国際交流基金聖日本文化センター所長、上原幸啓文協名誉会長、木多喜八郎文協会長、与儀昭雄県連会長、森口イナシオ援協会長、坂間カロリーナ・アリアンサ理事ら100人以上の日系団体関係者が出席。ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長など遠方からも大勢駆けつけた。
 代表で送別の言葉を述べた森口援協会長は、「使命を持ち立派な働きをされたことに、援協や日系団体を代表して心から感謝を述べたい。定年後にブラジルに来て」とあいさつ。木多文協会長から千坂氏に記念プラッカ、恵子夫人に坂間アリアンサ理事から花束が贈呈された。
 約30年前にカンポ・グランデで2年間、2度目のブラジル赴任となった今回は08年4月から2年間勤務した千坂氏は、「日本国憲法の中に『国際社会において名誉ある地位を占めたい』とあるが、まさに百周年でそれを実感した」とブラジル社会から大祝福を受けた百周年を熱く振り返り、「お願いがある。110、120周年でも民族文化の中で(日系社会の)倫理や精神文化をアピールして欲しい。110周年の時はまだ70歳、再会を約束したい」と締めくくると、割れんばかりの拍手が送られた。
 与儀県連会長の音頭で乾杯し、和やかな雰囲気で最後のひと時を楽しんでいた。
 千坂氏の後任は、当面の間、芳賀克彦ブラジル事務所長が兼任する。千坂支所長着任前に約4年間続いた兼務状態に戻ることになる。