遅くなるハッピーアワー＝昔５時から今は９時から

ニッケイ新聞　２０１０年４月１７日付け

　仕事帰りに一杯引っ掛け、仲間と歓談する楽しみは世界共通といえそうだが、サンパウロ市では、仕事帰りのお楽しみ、ハッピーアワーが段々遅くなっていると１６日付エスタード紙が報じた。
　１９５０年代には、仕事帰りに飲み始めるのは５時頃だったと回顧する人々もいるが、現代の企業戦士にとり、５時はまだまだ仕事の真っ最中。
　ハッピーアワーの始まりは、５時が６時になり、現在は８時、９時も当たり前とバールの常連客も言う。バールの主人の中には、勤務時間が決まっていない自由業の人などに、好きな時間に来て飲んでもらえるよう、店の奥に別誂えの部屋を作り、仲間同士の飲み会や歓談に使ってもらっている所もあるという。
　雨や渋滞、勤務時間の延長や残業など、様々な理由で遅くなる、仕事帰りにちょっと１杯のお楽しみタイム。ハッピーアワー開始が遅れれば、帰宅時間も遅くなると考えるようでは無粋か。