ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
独房内で自殺か?=ゴイアスのレイプ魔
ニッケイ新聞 2010年4月20日付け
19日付伯字各紙は、ゴアイス州ルジアニア市で青少年6人を殺害し、服役中だったレイプ犯アデマール・ジェズース・ダ・シルバ容疑者(40)が、18日昼頃、刑務所の独房内で死亡していたのが見つかったと報じた。
中でもエスタード紙は「警察にとっては自殺」との小見出しをつけ、またアゴーラ紙も「警察は管理不行き届きを否定」とわざわざ別枠で報じるなど、他殺説や刑務所内部の管理の甘さを示唆する記事となっているようだ。
10日より同州立の刑務所に収容されシルバは、独房の中でマットの布を使って首吊り自殺を図ったと警察発表されている。
同容疑者は当日、他の受刑囚らと普段通り会話しており、12時頃にシャワーを付けた。あまりにその時間が長いので、不審に思った他の受刑囚が看守を呼んだところ、死んでいるところが発見された。
市警は「自殺を避けるための十分な注意が払われていた。自殺を決意した者の実行を避けることは難しい」などと説明している。
同容疑者は12月から1月の間に、13歳から19歳の6人の青年を暴行殺害した疑いをもたれており、本人も告白していた。レイプ犯などに関して、刑務所内では裁判を待たずに独自に制裁をする場合があり、今回の件も新聞によっては自殺でない可能性を示唆しているようだ。
被害者の姉グラウシア・ゴメス・デ・ソウザさん(26)は、「これから犯人が自らの罪をあがなう姿を見られることを期待していた。これでもう、これ以上苦しまなくなってしまった・・・」と悲嘆にくれた。