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サンパウロ州選手権=サントスがSP下す=W杯前に台頭する新世代

ニッケイ新聞 2010年4月20日付け

 絶好調のサントスは18日にホームで行われた準決勝2試合目を3対0でサンパウロに勝ち抜き、サンパウロ州選手権の決勝進出を決めた。決勝戦はグレミオ・プルデンチを破ったサントアンドレで、25日に第1試合が行われる。サントアンドレはようやく決勝初出場を果たした〃新米〃であり、事実上の決勝戦がこのサントス・サンパウロ戦だったとの評もある。
 ネイマルが2点、ガンソが1点という均衡を破る得点力は爆発的で、さしもの強豪サンパウロも1試合目は3対2で負け、今回はさらに差を広げられた結果に終わった。
 19日付け伯字各紙は「華麗なショー」などとメニーノス・ダ・ビラと呼ばれる20歳前の若き主力ストライカーらを絶賛し、「ネイマルは代表入りを固執、今回はガンソも。ドゥンガに2人分空けてくれと誓願」と報じている。W杯を直前に台頭する新世代を大いにアピールした。
 サントスはサンパウロ州選主権の21試合で67得点、1試合平均3・2点という驚異的な攻撃力を見せている。エスタード紙は「ロビーニョ自身は得点していないが、模範を見せ、決定的なチャンス創出に貢献し、経験のない若い選手らを後押ししている」と分析、今試合でも堅牢で有名なサンパウロの守備を4~5人もドリブルでごぼう抜きするプレーを見せ、美技好きファンを沸かせた。