ニッケイ新聞 2010年4月20日付け
18日文協で古本まんが市が開催され、記者もこの日初めてボランティアとして参加した。目を皿のようにして、背表紙を見つめる来場者たち。
仕事しながら、客たちのお目当ての本を見つけた時の一瞬の笑みを盗み見た。「こんな本売ってもらっていいの?」と珍しい書籍に目を丸くする人や、運べるのかと心配になるほど何十冊も大量に買い込んでいく人。
自分で出品しながら、忘れてもう一度買い直してしまう人もいる。開場前は長蛇の行列ができるほどで、コロニアの活字好きにはたまらない恒例のイベントなのだと実感した。
記者も目を引いた本を購入。家に帰り、その本がポ語で読み進めていた読み物の邦訳版だったことに気が付いて驚いた。
自分の趣味は一定だなと思わず苦笑。次の古本市は、新たな分野の書籍に手を伸ばす機会と自身に言い聞かせた。(裕)