ニッケイ新聞 2010年4月24日付け
【静岡新聞】静岡県西部や愛知県などで多発しているスズキ社製の人気車種「ワゴンR」などを狙った窃盗事件で、浜松中央、浜松東の両署、県警捜査3課、国際捜査課、刑事企画課街頭犯罪捜査隊(通称・特捜イーグル)、機動捜査隊の合同捜査班は21日、窃盗の疑いでブラジル人窃盗グループの男女計4人を逮捕した。
浜松中央署などによると、1人は「修理車両に(部品を)取り付ける目的でやった。たくさんの車を盗んだ」と容疑を認めているが、3人は「知らない」などと否認しているという。
逮捕されたのは、浜松市南区遠州浜、板金業(38)、同市西区篠原町、工員(44)、湖西市鷲津、工員(34)らブラジル国籍の4容疑者。
4人の逮捕容疑は、共謀して2月23~24日の間に、湖西市新居町の会社員(51)の自宅駐車場から軽自動車(80万円相当)を盗んだ疑い。
同署によると、2009年1月から浜松市内を中心に「ワゴンR」を狙った窃盗事件が約100件発生している。人けのない場所に運んでエアバッグやシートベルトなどの部品を奪う手口が今回の事件と似ていることなどから、合同捜査班が4人との関連を調べている。
同署によると、リーダー格の板金業の容疑者は板金工場を営み、他の3人が従業員として働いていたという。盗んだ部品を、修理車に取り付けたり転売したりして犯行を重ねていたとみられる。