ニッケイ新聞 2010年4月27日付け
人口の半分以上が都市部に住んでいるという現代、都市空間の作り方を考えよう―。来月1日より中国の上海で、「より良い都市、より良い生活」をテーマにした国際博覧会が始まる。25日付、エスタード紙が報じた。
190カ国、国際50団体が参加する今回は、今までの博覧会でも最大規模。10月31日まで6カ月の期間で1日約40万人、計7千万人を動員する見込みだ。今イベントではテーマに合わせ、どのように都市の開発を進められるかが議論される。
ブラジル館は、中でも特に来場者の興味を引き付けるアメリカ館の前。約5千万レアルがかけられ、2千平方メートルの敷地に設けられた。
2014年のサッカーW杯開催も控えた今回は、サッカーを中心にしながら、ブラジルスポーツ、文化、経済を紹介する。来場者が携帯電話で参加できる180度のサッカースクリーンを設置しているという。
ブラジルからは、サンパウロ市とリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市も、ベストシティー実践区に初めての単独参加を行う。サンパウロ市は「清潔な都市」を、ポルト・アレグレ市は「住民参加型都市」をテーマに、その魅力をアピールする。
また、現代作家のパウロ・コエーリョ氏がブラジル館のイメージ大使を務め、6月3日のブラジル館デーの式に出席する。