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大サンパウロ市圏の大気再び悪化=オゾン汚染10年で3番目

ニッケイ新聞 2010年4月27日付け

 2006年以降減少していたオゾンによる大気汚染が進み、大サンパウロ市圏の大気は過去10年で3番目に悪い状態と24日付フォーリャ紙が報じた。
 今年1~3月の大気の状態は、悪い、不適切こそ90日中12日で済んだ一方、〃良い〃も17日のみで、2009年の23日より少ない。
 燃料の燃焼時に出る窒素と酸素に太陽光が作用して発生するオゾンガスは、気温が高い時も発生し易く、車などの走行量増加だけが原因ではないが、燃料中の窒素削減基準遵守が遅れているのも確か。影響は、高齢者や子供、心臓や呼吸器系疾患の持ち主に出易い。
 21日付フォーリャ紙には、サンパウロ市では呼吸器系疾患で入院する2歳以下の子供増加の報道で、大気汚染や喫煙の影響を指摘。早産を含む未熟児出生率の増加も一因だが、大気の質低下の影響は、気付くか否かに関わらず、全ての人に及ぶ事は忘れてはならない。

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