ニッケイ新聞 2010年5月5日付け
1960年5月18日にサントス港へ到着した移民船「さんとす丸」の同船者会が5月22日にサンパウロ市で開催される。同船着伯から今年で50周年。集いが開かれるのは初めてのことだ。世話人の西村勇さん、田村吾郎さん、吉泉美和子さん、征矢野美代子さんが案内に訪れた。現在分かっている同船者は世話人の4人だけで、現在、情報、連絡を呼びかけている。
さんとす丸で渡伯した移住者は約850人。「福島県の人が多かった」と西村さんは思い出す。その他にも石川島造船の技術移民や力行会、花嫁移民なども乗っていたそうだ。吉泉さん、征矢野さんを含み、同船で7人の花嫁移民が渡伯し、現在4人がブラジルにいるという。
同船者会の企画は、力行会で移住した西村さん、田村さんの間で持ち上がり、その後吉泉さんが同船だったことが分かったという。「田村さんはリベルダーデでよく見かけていたけど、同船とは知らなかった」と吉泉さんは笑う。
西村さんは「これまで連絡を取ることはなかったけど、皆さん色々な人生を歩いて来られた。50年経ってアポゼンタードの年になった今、楽しく昔話や近況を語り合えたら」と話し、参加を呼びかけた。
当日の会場は今後決める予定。連絡先は電話11・4351・2525(西村)、2578・5307(征矢野)、3277・6009(田村)、19・3875・2329(吉泉)まで。