ニッケイ新聞 2010年5月6日付け
PMDB(ブラジル民主運動党)は、PT(労働者党)の大統領選挙へ出馬予定のジルマ・ロウセフ氏のシャッパで、副大統領候補にミッシェル・テメル下院議員議長を候補にあげる正式発表を来月まで延期することを発表した。5日付フォーリャ紙が報じた。
その正式発表は、もともと今月15日に予定されていたもので、新たな日程は、ジルマ氏が正式に大統領選出馬声明を出す前日の6月12日に設定された。
今回の延期は、PMDBがミナス・ジェライス、セアラー、パラー州でのPTからの選挙活動支援取り付けを条件に、同下議の副大統領候補公認を発表するためだ。
さらに今回の流れによって、PTが党内で全伯に呼びかけて企画する下院議員、市長、市会議員らを集めた会議へも、PMDB役員らが出席しない可能性が示唆されるなど、PMDB側がPTへの圧力を一機に強めた結果となったようだ。
一方で、ジルマ氏の対抗馬ジョゼ・セーラ氏を大統領選に送り出すPSDB(民主社会党)側は、DEM(民主党)やPPS(社会人民党)のほか、4日にPSC(キリスト教社会党)から正式な支援表明を受け、テレビやラジオでのアピール活動準備に力を注いでいる。