ニッケイ新聞 2010年5月6日付け
4日に行われたリベルタドレーレス杯のサンパウロ対ウニヴェルシターリオ戦は、2試合連続の無得点試合となり、準決勝進出はペナルティキックで決まる事に。自分自身のペナルティキックを相手側のゴールキーパーに止められ、チームに借りが出来たと感じたサンパウロのキャプテン、ロジェリオ・セニは、相手側のキックを止める事でその借りを返し、最終的には3対1でチームに勝利をもたらした。1994年のW杯決勝で、ブラジルがイタリアにペナルティで勝った場面を思い出したコラム子…。
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サンパウロ市東部の産院で4日、看護婦の服を着た15歳の少女が、生まれたばかりの女児を誘拐。女児は6時間後に無事保護されたが、流産で我が子を失ったばかりの少女による事件と知った女児の母は、「彼女の心の空洞は、娘が戻ってくるまでの間自分が感じていたものと同じはず」とし、少女を責める気はないと語った。少女がちょっと一回りしてくると連れ出した時、いやな予感がしてすぐに後を追ったが、少女は既に院外に出ていたという女児の母。母親の第六感が事件の早期解決を招いた?
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10月の統一選挙前に選挙人登録証受け取りや住所変更などを行う期限だった5日は、各地の登記所で長蛇の列。最後の最後に動く傾向はブラジルも一緒と吹き出したくなる光景だが、6月10~30日は各政党が正式な候補決定のための党大会などを開催する期間で、7月5日は立候補の届出期限。翌6日から選挙キャンペーン開始となるが、現実には既に様々な動きが始まり騒々しい程だ。8月17日からは無料のテレビ、ラジオ放送も開始。政見放送による時間変更などで見たい番組があっても見られないという事態がまた始まる。