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偉大な母メメリア氏永眠=ルーラ大統領も偲び

ニッケイ新聞 2010年5月8日付け

 歌手で作曲家のシッコ・ブアルケ氏の母であり、歴史家セルジオ・ブアルケの妻でルーラ大統領とも交流が深かったマリア・アメリア・アルヴィン・ブアルケ・デ・オランダさん(100)が、6日未明リオのコパカバーナ区の自宅で亡くなったと、7日付伯字紙が報じた。
 PT(労働党)の創立者の1人であるメメリアさん(マリアさんの通称)は、創立当初からルーラ大統領との交友関係を温めてきた。ルーラ大統領が初めて大統領選に立候補した1989年、最初に選挙運動の資金援助を申し出たのもメメリアさんだった。
 今年1月に迎えたメメリアさんの100歳の誕生祝いには、ルーラ大統領や建築家のオスカー・ニーマイヤー氏も出席していたという。
 メメリアさんの訃報に嘆き悲しむルーラ大統領は、大統領府のホームページ上で「彼女は強く賢く、平等な社会のために戦った人だった。彼女との交遊は、私に大きな誇りと自信をもたらしてくれた」と綴り、その死を偲んでいる。
 メメリアさんには7人の息子、14人の孫、14人の曾孫がおり、夫を亡くした82年にサンパウロからリオへと移り住んでいた。8日、サンフランシスコ・シャビエル墓地で火葬が行われる。