ニッケイ新聞 2010年5月8日付け
5日付本欄既報のゴイアス州の赤子取替え事件で9日、実子との生活7日目となる母親らが母の日を共に祝うという。3日に実子を引き取り、新しい生活が始まった二つの家族。男児の一人が夜泣きをした時にそれまで育てていた母親に授乳を求めたのをきっかけに交友関係も生まれ、互いに行き来出来る様、ネロポリス市に隣同士で住む事も決めた。赤ん坊の一人の祖父が用意するシュラスコで祝う母の日は、子供にも母親にも、特別な日となりそうだ。
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グアルーリョス、ガレオン、レシフェ、マナウスの4飛行場では、5月から武器や爆発物、麻薬などの機内持込み阻止のためのボディスキャナーが設置される。ビニールに包んで飲み込んだ麻薬も発見出来る機器は米国からの寄贈品で、1台14万5千ドル。14年のサッカーW杯や16年の五輪前に、国際的な基準に沿った警備体制作りの第一歩というが、体験者からは苦情たらたら…。
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サンパウロ市のクリニカス病院で6日、肺の移植手術を待つ14歳のロレナ・バロッカさんが、サントスFCのアタッカー、ネイマールの電撃訪問を受けた。前日にロレナさんが書き送ったチーム宛のメールがきっかけの出会いで、所用があってサンパウロ市に来たネイマールが、前触れもなく訪れたもの。24時間酸素吸入器を手放せず、外出もままならないロレナさんにとり、憧れの同選手の訪問は大歓迎だが、互いにはにかみつつの10分間はあっという間に過ぎていった。肺の移植手術が実現したら、サントスのホームスタジオを訪れ、練習光景や試合も見てみたいというロレナさんに、ネイマールは、「今度得点を入れた時は、(彼女の頭文字の)Lの字を出す」と約束した。