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ニッケイ新聞 2010年5月8日付け

 来年6月の日本拓植高 等学校の卒業生(高拓生)の入植80周年の記念事業の準備が現地を中心に進んでいるのは既報済み。ベレン高拓会の小野重善会長による「サンパウロも手伝ってほしい」との要請で高拓二世の小川彰夫氏が窓口になり、ゆかりの人を呼びかけている(連絡先=11・9631・9521)。このたび日系初の上議に就任した柳井ジョルジ氏も実は高拓二世。父・正至さん(島根県益田市、故人)が第5回生として、ヴィラ・アマゾニアに入植した。ビックリしつつも「協力してもらえれば」と小川さん。
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 昨今の日本語ブーム(?)で珍妙な漢字や言葉を使ったTシャツや印刷物が多い。もはや驚くこともないが先日、日用品店で目を見張った。アイロン台に張ってある白い布に「バリ島で爆弾テロ」「外国人を含む11人が死亡」とあった。よく見ると「中日新聞」の文字も。新聞の見出しから拾ったのだろうが、日本語が分かれば、家族の服にアイロンをかける気にはならないだろう。知らぬが仏。
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 本日付第49回をもって「日伯論談」は終了となる。2009年4月25日付け第1回の「『デカセギ』の現状に思うこと」(宮尾進)から始まり、デカセギ問題編(12回)、デカセギ子弟教育編(12回)、日伯経済交流編(25回)と1年間が過ぎた。各界の専門による提言には、耳が痛いものや、知らない事実、発想の転換に驚くものなど多様だった。「論談」の次の新企画をもお楽しみに。